大林組は、エスカレーターや階段部分の吹抜けまわり、地下鉄コンコース内の店舗など限られた範囲に防火区画を形成する際にコーナー部の柱(レールポスト)を必要としない画期的な防火区画システム「コーナージョイントスクリーン」を開発しました。本製品は指定性能評価機関による性能評価を受け、大臣認定を取得済です。大臣認定はユニチカ設備技術株式会社(本社:京都府宇治市、社長:齊藤功)と株式会社内外テクノス(本社:東京都新宿区、社長:赤尾正俊)が共同で取得しています。 このたび、この「コーナージョイントスクリーン」の意匠性・安全性の高さが評価され中央区銀座四丁目に新築中である「グッチ銀座」の階段部分吹抜けまわりに初めて適用されました。 【大臣認定】 当社では、従来の防火シャッターと防火扉を一体化した「ウォークスルー耐火スクリーン」を開発し、すでに多くの物件に適用(平成18年4月現在、約3,300件)しております。「ウォークスルー耐火スクリーン」は、軽量で耐火性に優れたスクリーンを火災が発生した際、煙感知器等と連動して降下させて防火区画を形成するもので、スクリーンの任意の箇所にスクリーンドアと呼ばれる避難開口を設置でき、中間部分の柱(レールポスト)や防火扉が不要です。しかしながら、建物の吹抜部にL字型やコの字型にスクリーンを設置する場合は依然としてコーナー部分には柱が必要となり意匠性や利便性を損なう場合がありました。 今回開発した「コーナージョイントスクリーン」は、建物の吹抜けまわりのL字型やコの字型の区画ラインをコーナー部の柱なしで形成することが可能です。例えば、L字型の場合、天井裏に直角に配置したシャフトにスクリーンを巻き付けておき、降下時にファスナーが接合しながら防火区画が形成されます。これによりL字型に配置された2枚のスクリーンやコの字型に配置された3枚のスクリーンは、あたかも1枚のクロスでつくられているのと同様の気密性の高い防火区画を形成することが可能となります。 本製品は高い意匠性を要求されるブティックビル等の商業施設やホテル・オフィスビル等のエントランスホールへの適用が期待されます。また、これまで日常時の歩行の妨げとなっていたエスカレーター乗降口付近の柱をなくすことができるため、日常時の利便性・安全性も向上します。 「コーナージョイントスクリーン」の特長は次のとおりです。
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コーナー部分に柱を必要としない 防火設備「コーナージョイントスクリーン」を開発・初適用
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