国宝画などの芸術作品をガラスに転写した「アールプレシG」を内装に活用

オフィスや自宅に伝統芸術を取り入れた新しい空間を提案します

プレスリリース

大林組のプロパティマネジメント事業部は、国宝である襖絵や掛け軸などをデジタル技術で再現し、オフィスや住宅の内装デザインに取り入れる「トラディショナル・アート・プロジェクト」を展開しています。これまでは、和紙などに転写していましたが、このたび特殊ガラスにプリントした「アールプレシG」をメニューに加えました。今後、この「アールプレシG」を窓ガラスや間仕切り、オブジェなどの用途向けに積極的に提案していきます。

襖絵や掛け軸など日本の伝統的な芸術作品は、平面的な構図でありながら、独特な立体感を持ち、世界的にも高く評価されています。これらの芸術作品は、日本の生活空間の中に実用品として使用されてきましたが、今日では適正に保存され、あるいは展示されています。近年、デジタル技術の高度化に伴い、高精度な複製を制作して実物の代わりに展示し、実物は経年劣化を極力防ぐために、調整された環境で保管されているケースもあります。
一方、作品の多くが所在する京都では、文化財保護のための資金集めと、広くそれらの芸術作品を広めることを目的として、さまざまな形でコンテンツの集積や使用許諾が進められています。「トラディショナル・アート・プロジェクト」でも、国宝画をはじめとする文化財自体の保存や修復に寄与すべく、売上の一部をコンテンツの所蔵者に還元しています。

同プロジェクトでは、印刷業ベンチャー企業の潟Aーテファクトリー(本社:京都府京都市 社長:越谷匠邦)が使用許諾を得た、京都の寺社仏閣が所蔵する文化財など200種類のコンテンツの中から画像を選択することができます。絵はあらかじめ1億3000万画素の高精度デジタルカメラで撮影して保存しており、自由な大きさに加工して印刷することが可能です。
今回新たにメニューに加えた「アールプレシG」は、画像を特殊ガラスの裏面に印刷したうえで別の透明なガラスを裏側に貼り付け、画像を挟みこむように製造しています。これによって画像の損傷を最小限に抑えることができます。壁の装飾や窓ガラス、間仕切り、エントランスや客間のオブジェなどに用いることで、芸術作品の美しさとガラスの透明感を融合した、まったく新しい空間を作り出すことができます。価格は、縦1,750o×横730mmの標準サイズで52万5000円(フレームや工事費、運搬費など別途)。

大林組では、今回のプロジェクトを新しいオフィス空間や住宅空間の一つとして積極的に提案していきます。


サンプル:伊藤若冲筆「雪中雄鶏図」

以上

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