大林組は、(株)宮本工業所(本社:富山県富山市、社長:宮本岳司朗)、(株)合人社計画研究所(本社:広島県広島市、社長:福井滋)、及び(株)塩見(本社:広島県広島市、会長:塩見信孝)、の4社で共同出資した特別目的会社(SPC)「PFI呉斎場(株)(本社:広島県呉市、社長:小栁郁夫)」を通して「((仮称)呉市斎場整備等事業」に取り組んで参りました。この程、同事業が着工の運びとなり、平成17年1月27日、広島県呉市焼山字鍋土723番24の現呉市斎場の事業計画地において、呉市長をはじめとする関係者列席のもと、工事安全祈願祭を執り行います。 本事業は、現呉市斎場が操業開始から約30年経過し、施設の老朽化が進んでいることや、今後、施設利用者の増加が予測されることから、呉市が、現斎場の敷地内に、火葬炉10基、汚物炉1基、動物炉1基を備えた新斎場を整備するものです。事業方式としては、会葬者に対する斎場利用サービスの質の向上を図るとともに、財政支出の削減・効率化を図ることを目的とし、民間事業者が施設の設計・建設と施設引渡し後20年間の維持管理運営業務を一貫した体制で行うBTO(Build・Transfer・Operate)方式としています。 大林組、(株)宮本工業所、(株)合人社計画研究所、(株)塩見、松本建設(株)(本社:広島県広島市、社長:藤村五郎)、及び(有)五輪関西(本社:富山県富山市、社長:宮本幸司朗)の6社からなる企業グループが、一昨年の11月27日に優先交渉権者に選定され、12月に呉市と落札者で基本協定を締結、翌年3月8日に呉市と事業主体となる特別目的会社「PFI呉斎場(株)」との間で事業契約を締結し、その後、大林・塩見設計共同体の設計作業が完了したことを受け、今般の工事着手の運びとなりました。 今後、平成18年1月31日の新斎場の竣工に向けて、大林・塩見設計共同体の工事監理のもと、大林組・松本建設工事共同企業体の建設工事、及び(株)宮本工業所による火葬炉設備工事が本格化します。また、新斎場竣工後、2か月の開場準備期間を経て、平成18年4月1日に新斎場が開業しますが、開業後、並行して同年7月31日まで、既存斎場の解体撤去工事を行います。 斎場施設の運営維持管理業務は、(有)五輪関西が火葬業務等の運営を行い、(株)合人社計画研究所が施設の受付業務と維持管理業務を担当します。施設修繕業務については、大林組・松本建設工事共同企業体と(株)宮本工業所が施工範囲に応じ受け持ちます。 大林組をはじめとするグループ6社は、これまで蓄積した斎場施設の整備、及び維持管理運営業務のノウハウを結集するとともに、PFI事業として、呉市と民間事業者とのパートナーシップを構築し、会葬者のサービス向上を目指した新たな斎場の実現を目指します。 1 事業概要 (1)事業名称:(仮称)呉市斎場整備等事業 (2)事業内容:斎場施設の設計・建設業務、維持管理運営業務 (3)事業スケジュール 設計建設期間:平成16年3月~平成18年3月 *解体撤去工事を含めた全体竣工は平成18年7月 維持管理運営期間:平成18年4月~平成38年3月(20年間) 2 施設計画 (1)計 画 地 :広島県呉市焼山字鍋土723番24 (2)建築面積 :2,477m2 (3)延床面積 :3,803m2 (4)構造・規模:鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)、地上2階 (5)施設内容 :火葬炉10基、汚物炉1基、動物炉1基 3 施設の特長 ●故人の尊厳と会葬者の心情に配慮するための「心(こころ)」、合理的で機能的な施設を建設するための「理(ことわり)」、地域や環境に配慮するための「環(まわり)」をキーワードとして「呉の原風景の中での野辺送り」の場を創造します。 1.【心(こころ)】 ・自然な荘厳さと優しさにあふれる空間デザインとします ・会葬者が輻輳しないワンウェイの動線計画とします ・会葬者と柩が雨に濡れない大庇の回廊を設置します ・誰にでも使いやすいユニバーサルデザインとします 2.【理(ことわり)】 ・現在から将来まで敷地の有効利用が可能な配置計画とします ・明快で機能的なゾーニング、動線計画とします ・機能性を追及した火葬炉部門とします 3.【環(まわり)】 ・環境負荷の低減によるライフサイクルコストの削減を行います ・豊かな緑を活かし育む緑化計画とします ・低騒音、低振動の工事と徹底した工事車両管理を行います 以上
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■この件に関するお問い合わせ先 大林組 東京本社 広報室 企画・報道・IRグループ 東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟 TEL 03-5769-1014 |
中国地方初の斎場PFI開業に向けて (仮称)呉市斎場整備等事業が着工
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プレスリリース