全国初の本格的病院PFI事業による「近江八幡市民病院」着工

プレスリリース

大林組が代表企業として取り組んでまいりました近江八幡市民病院整備運営事業について、この度、実施設計が完了したことを受けて平成16年9月29日に起工式を行い、10月1日より本格的な建設に着手いたします。

「近江八幡市民病院整備運営事業」は、近江八幡市がPFI法に基づき平成13年6月28日に特定事業として選定したもので、平成13年11月に事業者が公募され、平成14年8月13日に大林組グループが優先交渉権者に選ばれました。平成15年11月25日の事業契約締結後、設計業務がすすめられておりました。平成18年春に建物施設が完成し、半年の準備期間を経て同年秋に新病院が開業する予定です。

事業主体は、大林組1社の出資によるSPC(特別目的会社)PFI近江八幡梶i代表取締役:井谷守=大林組PFI推進部上席グループ長)で、設計・監理を内藤建築事務所・大林組共同体、建設及び修繕を大林組、医療情報システムの開発・保守を日本電気、施設維持管理及び市の病院経営をサポートする病院内運営を各専門企業が、それぞれ担当します。

本事業は、近江八幡市が、東近江地域の中核病院として重要な役割を果たしてきた市民病院を、今後の医療需要の高度化・多様化に対応するとともに、よりよい療養環境のもとで効率的な医療を提供できるよう移転、整備するものです。
また本事業は、SPCが開業後30年間に亘り建物施設を所有、維持管理するとともに病院運営支援を一貫して行う全国初の本格的な病院PFI事業です。設計段階から実際の病院の維持管理・運営を十分に考慮して施設のライフサイクルコスト(LCC)を縮減するなど民間事業者のノウハウを活用するとともに、官民のパートナーシップを形成することにより効率的かつ質の高い病院サービスの提供を目指します。

なお、本事業の実施にあたり、SPCとしてプロジェクト・ファイナンスによる長期の資金調達プランを構築しています。資金提供者を広く求め、安定度の高い資金調達スキームを構築することにより、返済原資を本事業収入に限定したプロジェクトファイナンスによる30年の長期の資金調達プランを構築することが出来ました。PFI事業の本質は、「民間事業者」が「民間資金」を「公共事業へ活用」することであり、資金調達においては、リファイナンスリスクが無い形で長期間の安定的な資金調達を構築できたものと考えております。また、不測の事態に対応できる資金調達スキームにより、事業の安定性を向上させております。

【施設概要】

1.施設規模
〔敷地面積〕 約56,000m2
〔構造・規模〕鉄筋コンクリート造・免震構造・地上5階・塔屋1階
〔延床面積〕 約33,000m2
〔病床数〕  407床
〔診療科目〕 24科目(外来診療科18科、技術診療科6科)
〔駐車台数〕 約800台(平面駐車場)
〔工事費〕  約100億円

2.施設構成
〔1F〕外来部門・検査部門・放射線部門・健診部門・薬剤部門、 救急救命センター・利便施設 他
〔2F〕手術部門・高度治療(HCU)、 集中治療(ICU)・リハビリ部門・管理部門・供給部門
〔3F〕病棟(4病棟)・分娩室・新生児集中治療室(NICU)
〔4F〕病棟(4病棟)
〔5F〕外来透析部門・病棟

以上

■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室 企画・報道・IRグループ
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