80N/mm2の高強度コンクリートの製造、品質管理システムについて国土交通大臣認定を取得

建設会社では、初めて単独で取得しました

プレスリリース

大林組は、鉄筋コンクリート造の超高層集合住宅などで利用が期待される設計基準強度80N(ニュートン)/mm2までの高強度コンクリートの製造と品質管理システム「大林組式高強度レディミクストコンクリート」について、建築基準法第37条2号に基づく国土交通大臣認定を取得しました。80N/mm2までの設計基準強度について大臣認定を単独で取得したのは、建設会社では初めてです。

近年、超高層集合住宅等の鉄筋コンクリート造の建物には、耐震性能の確保や柱・梁断面の縮小による有効空間の確保のために、設計基準強度60N/mm2以上の高強度コンクリートを使用することが増えつつあります。建築基準法の第37条では、呼び強度40N/mm2を超える高強度コンクリートの使用にあたっては、国土交通大臣の認定を取得することと定められております。
現在、首都圏では超高層住宅の建設計画が多数ありますが、これらの建物に対応するためには、60N/mm2のみならず、80N/mm2までを対象とした高強度コンクリートの安定的な品質の確保が求められています。

大林組は、今後、著しい需要が予想される首都圏に限定して、38の生コン工場を厳選し、主要な生コン工場については設計基準強度80N/mm2まで製造可能となる品質管理システム「大林組式高強度レディミクストコンクリート」を構築しました。具体的には、過去の製造実績、使用材料、生コンプラントの製造設備、調合方法、管理方法などを大林組独自の基準により、38の生コン工場をS、A、Bの3つのランクに分け、工場のランクごとに出荷できるコンクリート強度の上限を設定することで、標準化された品質管理システムを確立したものです。

今回の単独認定取得により、次のようなメリットを提供することが出来ます。

大林組のコンクリート専門技術者が、設計基準強度80N/mm2までの高強度コンクリートの調合や製造、品質管理を指導し、工場の能力に合わせて適正な品質の高強度コンクリートを提供することで、より信頼性の高い建物を、発注者のニーズに合わせて提供することができます。
設計基準強度80N/mm2までの高強度コンクリートを使用する際に、個別に取得していた大臣認定の取得手続きが不要となり、3~4ヵ月早く着手することが可能となりました。既に年内で、都内大規模物件6件に適用が決定しています。

なお、今回の大臣認定の審査に際しては、設計基準強度80N/mm2までの高強度コンクリートを採用した建物についての豊富な施工実績と、大林組独自の厳しい基準による生コン工場のランク分け、さらに標準化された品質管理システムが評価されて認定に至りました。

今後首都圏では、大林組が単独または主幹事となる建設共同企業体による工事に、安定した高品質の高強度コンクリートを提供し、より信頼性の高い建物を提供していきます。

以上

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大林組 東京本社 広報室 企画・報道・IRグループ
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