オフィス用IT環境診断システムを開発

現在のIT環境を、経営者の視点で評価できます

プレスリリース

大林組は、経営者層がオフィスにおける事業活動に関してどのようなことを期待しているのかを明らかにし、その期待に対して、既存のIT環境がどの程度対応できているかを診断できる「IT環境診断システム」を開発しました。経営者が期待するオフィスの業務環境を「あるべき姿」とし、現在のIT環境を「現状の姿」として両者を比較することにより、どこにギャップが生じていて、それをどう改善していけば経営者の考える事業活動を行う事ができるのかといった指標を導き出せます。

大林組では、オフィスのIT環境の最適化を図るためには、ITシステムの機能だけを高めるのではなく、経営者の目指す事業活動や経営方針に合わせた環境整備が重要と考え、経営者の視点でIT環境を評価できるシステムづくりを検討していました。

「IT環境診断システム」では、経営者層、施設管理担当者層、情報システム管理担当者層の三者に対してそれぞれ別々のヒアリングを実施します。
経営者層に対するヒアリングでは、直接情報システムの仕様などを問わず、組織のあり方や、各組織の働き方、業務で扱っているデータの重要性や緊急時の対応などを問うことにより、オフィスで行われている業務内容の性格を読み取ります。そうして得られた経営者層からの回答に、当社のノウハウを加味することにより、経営者層から見たIT環境の「あるべき姿」を導き出します。
施設管理担当者層に対するヒアリングでは、建物規模や形状、仕様などについて問い、基本的な建物性能を読み取ります。情報システム管理担当者層に対するヒアリングでは、現状の情報システムの仕様について質問します。これら建物性能と情報システムの現状を合わせて、IT環境の「現状の姿」を分析します。

診断軸は大きく「柔軟性」「信頼性」「生産性」の3つに分かれ、それぞれを更に2つに分けて6つの軸としました。IT環境に対する「あるべき姿」と「現状の姿」は、6つの軸を持つレーダーチャートによって表現され、それら二つの像を重ね合わせることにより、経営者層がそのオフィスの中で期待している事業活動に対して、現在のIT環境がマッチしているかどうか、ギャップがどこに存在しているのかを診断し、それをどう改善すれば経営者の考える「あるべき姿」にマッチするのか提案できます。

「IT環境診断システム」の特長は次のとおりです。
  1. 現在のIT環境を、経営者層の視点で評価できます
    経営者がそのオフィスの中で期待している事業活動を「あるべき姿」とし、現在のIT環境を「現状の姿」として比較することにより、どこにギャップが生じていて、それをどう改善すれば経営者の考える「あるべき姿」にマッチするのか提案できます。

  2. 「柔軟性」「信頼性」「生産性」の3つの評価軸で診断します
    各評価軸ごとのギャップをレーダーチャートでわかりやすく表現します。また、評価軸内の細分類分析も可能です。

  3. 情報システム単体でなく、建築・建築設備と一体としてIT環境を分析します
    空調機器の性能、配線変更工事の容易性など、ITに関連する建築・建築設備的要素も一緒に分析し、総合的なIT環境分析を行います。

従来より当社では、建物健康診断システム「たてもの診たろう」を用いて、建物の総合的な診断と最適なリニューアル提案を行ってまいりましたが、「たてもの診たろう」に加え、今後は、「オフィスIT環境診断システム」を利用して、各企業に最適なオフィスの情報化について、建築、建築設備、情報装備の総合的な視点からソリューション提案を行っていきます。

以上

■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室企画課
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