大林組は、自社で開発した、粘弾性体を利用した設計自由度の高い間柱型の制振装置「粘弾性カラムダンパー」を、品川グランドコモンズに位置する超高層賃貸住宅棟「ストーリア品川」(地上31階、高さ97.9m)へ初めて適用しました。 超高層建築物は、風揺れから地震による揺れにいたるまでさまざまな揺れに対する制振性能が要求されます。建物の高さと幅の比率(塔状比)が大きい建物の制振性能を確保する一つの方法としては、建物の躯体にブレースダンパー(筋違い型制振装置)を設置する方法がありますが、ブレースダンパーを設置する柱と梁で囲まれたフレーム部分にはドアや開口部を自由に設けることができず、平面計画上の制約となることがありました。 大林組が開発した制振装置「粘弾性カラムダンパー」は上下の梁と梁の間に設置する間柱型ダンパーです。ダンパー部分は鋼板と鋼板の間に新しく開発された薄い粘弾性体(ゴム)を挟み、鋼板を交互に上と下の躯体に設置した形をしており、この粘弾性体が建物の変形エネルギーを吸収し、建物の揺れを抑えます。梁と梁の間に間柱型で設置するので、柱と梁で囲まれたフレーム部分にドアや開口部を容易に設置することができます。 今回、「粘弾性カラムダンパー」を初めて適用したのは、品川グランドコモンズに位置する超高層賃貸住宅棟「ストーリア品川」です。当建物は塔状比が5.4と高く、住宅棟なので特に風に対する居住性を改善する必要がありました。今回、「粘弾性カラムダンパー」を各階に5台づつ設置することで、風に対する揺れが40%低減でき、耐震性能も向上しています(当社試算)。また、ブレース型でなく間柱型に設置できるので、住戸計画に影響はありませんでした。 「粘弾性カラムダンパー」の特長は次のとおりです。
以上
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■この件に関するお問い合わせ先 大林組 東京本社 広報室企画課 東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟 TEL 03-5769-1014 |
粘弾性体を利用した間柱型の制振装置「粘弾性カラムダンパー」を初適用
風に対する揺れを40%低減、耐震性能も向上 品川グランドコモンズの超高層賃貸住宅棟「ストーリア品川」へ初めて適用しました
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プレスリリース