大林組は、ESCO事業を実施するにあたって必要な調査・診断、および事業者募集までのコンサルタント業務を一括して受託し、さらに事業者が現れない場合は、自らが事業者となる「アンカー事業者付きESCO事業者公募業務」を新規事業として取り組みます。第一弾として、特定医療法人愛仁会(本部:大阪市北区、理事長:根岸宏邦)が所有する6つの施設を対象としたESCO事業者の募集・選定を代行します。 ESCO(Energy Service Company)事業は、既存建物の設備等について、所有者以外の事業者(ESCO事業者)が自らの資金とノウハウを活用して省エネルギー化を図り、その効果である光熱水費の減額分を建物所有者とESCO事業者が享受するしくみです。改正省エネルギー法が施行され、具体的なエネルギー削減手法として注目されるESCO事業ですが、施設オーナーサイドでのESCO事業に対する知識が不足していること、初期の調査や診断など初期費用がかかるなどの理由から、これまでにESCO事業の市場は本格的に拡大していません。 大林組は、(株)オーク・エルシーイー(大林組100%出資、社長:清水満、本社:東京都千代田区)の協力を得て、初期費用を超えるコスト削減メリットを保証する「アンカー事業者付きESCO事業者公募業務」を施設オーナーに提案し、ESCO事業への取り組みを支援します。具体的には、大林組およびオーク・エルシーイーが窓口となり、ESCO事業者を公募します。複数のESCO事業者からの提案を、コスト削減効果の大きさ、提案の実現性、施設オーナーへの保証額の大きさなどの面から総合的に審査し、最も優れていると認められる事業者をESCO事業者として選定します。事業者決定後、事業内容の詳細、補助金等の申請などについて、施設オーナーがアドバイザーとしての大林組およびオーク・エルシーイーを通じて選定されたESCO事業者と協議し、合意に至れば契約を締結してESCO事業を実施します。 この大林組独自の事業スキームの特長を整理すると以下のようになります。
大林組では、平成13年11月に、将来の分社化を前提に社内ベンチャー方式で、プロパティマネジメント事業部を設立し、これまでゼネコンとして培った技術・ノウハウをコアコンピタンスとして、既存の建物・設備(ストック)を対象とした新たなビジネスモデルの創出に取り組んでおります。今回の愛仁会からの受託にあたっても、プロパティマネジメント事業部がオーク・エルシーイーと連携して業務の遂行にあたっております。今回の受託を契機として、プロパティマネジメント事業部を窓口として、「アンカー事業者付きESCO事業者公募業務」に重点的に取り組み、3年後の事業規模として、受託件数10件、売上高1億円(ESCO事業規模に換算して20億円)、5年後には30件3億円(同60億円)を目指します。 以上
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■この件に関するお問い合わせ先 大林組 東京本社 広報室企画課 東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟 TEL 03-5769-1014 |
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