大林組は、技術の継承、人材育成、現場作業の安全性、現場技術力の強化、経費節減などを目的に、全国のトンネル全現場とPC橋梁全現場にASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)を導入し、現場間ならびに本社技術部門との情報の共有化を図ります。現在、トンネルで4現場、PC橋梁で10数現場がASPを試行中で、本年8月以降にトンネル・PC橋梁の全現場を対象として導入する予定です。 従来、トンネルやPC橋梁での技術の継承は、ベテランの職員から若手職員へ、先行している現場から他の現場へ直に伝える直接コミュニケーションにより行われていました。ベテランの職員は、現場を施工していく段階で若手職員やその他の現場の職員に技術的な知識を教えていきますが、トンネル現場などの技術は、依然経験工学的な要素が強いので、時には教科書には載っていない自らの経験を基にした「ノウハウ」を伝えることも多く、それが当社の施工効率性や安全性に繋がることも少なくありませんでした。 しかし、昨今の人手不足や経費節減による人的な交流の減少から、ベテラン職員の「ノウハウ」を伝える機会が少なくなり、トンネルやPC橋梁で使われる技術の継承が危惧されていました。 今回導入予定のASPは、工事の概要や進捗状況はもとより、他の現場で起きたトラブル事例やその解決策といったベテラン職員の「ノウハウ」なども豊富に掲載されており、それらの情報を若手職員をはじめとする全職員が共有できます。分からないことや疑問があれば掲示板に書き込みをし、それに対してベテランの職員や本社の技術部門から意見や情報が寄せられる仕組みにもなっています。さらに、Webカメラをトンネル最先端部分に設置し、リアルタイムで掘削部分を観察できるので、技術の継承だけでなく、安全管理、作業管理、地山状況の管理といった現場の安全性にも幅広く対応しています。現場と本社技術部門がリアルタイムで情報共有することによって、現場での最新技術の開発を迅速化し、また現場で開発した新技術をスムーズに他現場に普及できます。 今回導入するASPの特長は次のとおりです。
以上
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■この件に関するお問い合わせ先 大林組 東京本社 広報室企画課 東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟 TEL 03-5769-1014 |
大林組は、技術力の強化のために「ASP」を導入します
トンネルや橋梁工事での技術を受け継いでいくために工事に係わる「ノウハウ」を共有し 技術力を強化します
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プレスリリース