「第4回 国土技術開発賞」で、14選のうち4賞を受賞

プレスリリース

「国土技術開発賞」は、平成10年度に財団法人国土技術研究センターが「建設技術開発賞」と称して創設した事業で、国と社会が要請する新しい建設産業における技術開発を総合的、効果的に行うとともにその活用と普及を行うために実施しているものです。
14選のうち4賞(入賞4件)を大林組が受賞いたしました。

◆トレカラミネート工法
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)板による構造物の補修・補強工法

軽量で耐久性に優れ、かつ高強度・高弾性の炭素繊維(商品名:トレカ)を工場で一方向に引き揃え、エポキシ樹脂を含浸・硬化させて製造した板状の 炭素繊維強化プラスチック(トレカラミネート)を粘性の高いエポキシ系接着材で構造物の表面に貼り付けることによって既存の構造物を補修・補強する工法です。
低騒音・低振動など施工に伴う周辺環境への影響が少なく、かつ、建設廃材の発生が少ないリニューアル工法として利用することが出来ます。
高強度で軽量な炭素繊維を補強材とした補強工法の開発によって、従来工法では施工が困難な部分の補強も可能となるほか、 仮設機材等の費用を減少させることによって、従来工法に比べて工期およびコストを20~30%低減することができます。

CFRP版の貼り付け


設備配管が交錯するスラブ下での施工



◆トンネル軸方向水平コッター式RCセグメント

水平コッター式RCセグメントは、セグメント継手に高剛性の「水平コッター」、リング継手にせん断力を伝達させる「ほぞ」とシール材の反発力を拘束する「プッシュグリップ」を使用し、トンネル横断面は剛構造、トンネル軸方向は柔構造として、全体として構造性・耐久性・経済性の高い構造をもつセグメントです。

水平コッター式RCセグメント概要図



◆高耐震性・低コストの鉄骨柱・梁接合技術
ノンウェルド工法とウィングビーム工法

ノンウェルド工法は外ダイアフラム付き鋼管柱とH形鋼梁で構成し、 本格的な溶接作業を省略するとともに建方を簡単にした独自の柱・梁接合形式です。
ウィングビーム工法は梁フランジを現場溶接する従来工法を改良した工法で、 梁製作時に梁端の上下フランジ両側に台形プレートをあらかじめ溶接しておき、 建方時に梁を現場溶接すると自動的に梁端フランジに水平ハンチができることが特徴です。

ノンウェルド工法概要図


ウィングビーム工法概要図   SC梁採用の場合  



◆TOFT(トフト)工法
耐液状化格子状深層混合処理工法

TOFT(トフト)工法の特徴は、セメント系の地盤改良工法である深層混合処理工法を使って 液状化対象地盤を格子状に固化改良することです。

深層混合処理工法による地盤改良の施工イメージ


格子状改良地盤の出来形




以上


■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室企画課
東京都港区港南2-15-2  品川インターシティB棟
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