第二回大林賞はアメリカ合衆国のポール・クルーグマン氏に決定
平成13年度の研究助成等は28名の研究者と1件の国際会議に総額2578万円
財団法人大林都市研究振興財団(理事長 : 大林芳郎、所在地 : 東京都千代田区神田司町2丁目1番地 オーク東京ビルアネックス、平成10年9月22日設立許可)は、第二回大林賞の受賞者と平成13年度の助成対象者を決定しました。
(財)大林都市研究振興財団は、都市に関する学術研究の助成や国際交流の支援等を行うため、大林組の代表取締役会長である大林芳郎氏が設立したものです。
本財団では、平成13年度の各助成事業に対する大学その他研究機関から多数の応募あるいは推薦を受け、選考委員会(委員長 : 慶應義塾大学、伊藤滋教授)の審査を経て、第二回の大林賞(賞金500万円)並びに28名の研究者と1件の国際会議に対する助成(助成金総額2578万円)を決定しました。
第二回大林賞は、元大統領経済諮問委員会上級エコノミストで、現在プリンストン大学経済学部教授のポール・クルーグマン氏に決定しました。10月1日に同氏に対する大林賞授与式を執り行い、賞金500万円を贈呈する予定です。
決定した大林賞及び研究助成等は次のとおりです。
- 大林賞
都市の抱える諸問題の解決に向けて、都市計画、都市改造又は都市再開発など具体的に構想し、画期的な業績を挙げるなど都市に関する学術研究等において優れた成果を挙げた研究者を顕彰するものです。
第二回大林賞に決定したポール・クルーグマン氏は、世界的に著名な国際経済学者として、1990年代初めより従来の国際貿易理論、都市経済学、地域科学、経済地理学を全く新しい見地から統一的に革新する「新しい空間経済学」の構築に精力的に取り組み、それら「空間経済」に関連する分野全体に非常に大きな影響を与えています。
同氏は、アメリカ経済学会から40才以下の最も優れた経済学者に贈られる「ジョン・ベーツ・クラーク賞」を受賞。この賞はノーベル経済学賞への登竜門ともいわれており、若手経済学者の中では最有力候補と目されています。
- 「学術研究に関する助成」
(1) 一般研究者への助成
都市計画・都市景観、都市環境工学、都市交通システム・エネルギー計画、建築技術、都市建築史・都市と文化、都市政策・都市経済などの分野を対象とした一般研究者への助成に対しては16大学の研究者から41件の応募があり、13名への助成を決定(総額1947万円)。
(2) 若手研究者への助成
大学院博士課程に在籍し、都市に関するテーマを専攻する若手研究者の研究への助成に対しては、9大学の大学院研究科長から10名の推薦があり、9名への助成を決定(総額270万円)。
- 「外国人研究者の招聘及びわが国研究者の海外派遣に対する助成」
都市に関する学術的な国際会議や学会、または共同研究のために来日する外国人研究者の招聘助成及び同様の目的で渡航するわが国研究者の派遣助成については5大学から6件の応募があり、5名への助成を決定(総額231万円)。
- 「国際会議に対する助成」
わが国で開催される国際会議への助成に対しては1件の申請があり、1件の助成を決定(総額100万円)。
- 「在外実務研修助成」
建築学を専攻する、修士課程又は博士課程に在籍する大学院生に対し、海外の設計事務所での実務経験の機会を与え、より広い視野から建築を考える建築家教育の助成については、1件の助成を決定(総額30万円)
本財団では、今後も引き続き、都市に関する学術研究の助成活動を積極的に行う予定です。
また、平成14年度の各助成事業への募集は、10月2日から11月1日の間に大学その他研究機関に対し行う予定です。
以上
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■この件に関するお問い合わせ先
財団法人 大林都市研究振興財団
事務局長 竹 村 賢 司
東京都千代田区神田司町2丁目1番地 オーク東京ビルアネックス
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