大林組は、特製のプレキャストブロックと簡易な設備を用いて、在来工法と同じせん断強度を有しながら、従来の半分程度の工期で、かつ居ながらに施工することができる耐震補強工法「3Q-Wall」を開発・実用化しました。 既に2件目の適用となる甲南女子大学の耐震補強工事において適用しました。 既存建物に耐震補強を施す方法の一つとして、耐震壁を設ける方法があります。耐震壁を設ける方法には、新たに壁を構築する方法と既存の壁を厚くする方法があります。どちらの方法にしても、従来は、鉄筋を組み、型枠を設け、コンクリートを流し込むという方法が一般的ですが、それぞれの工程で騒音と振動が発生し、またコンクリートの打設時にはポンプ車を配置するなど大掛かりな設備が必要でした。そのため、営業中の商業施設や学校などでは施工が難しく、休日を選んで施工するなどの方法が取られていますが、病院などでは休日が無いためにより施工が難しく、騒音・振動がなく、かつ短工期の施工方法が望まれていました。 今回、大林組が開発した耐震補強工法「3Q-Wall」は、プレキャストコンクリートブロックを鉄筋の組立てに合わせて積上げ、内部に高強度グラウトを簡易な設備で充填するだけで耐震壁を構築することができる、無騒音、無振動、居ながらで、かつ短工期を実現した耐震補強工法です。強度は、従来の工法と同等のせん断強度を確保しており、病院、学校、養護施設、商業施設などに最適な補強工法です。初めて適用した物件では、隣に営業中の商業施設があったにもかかわらず、施工していることが分からないほど、静かに工事を行なうことができました。 今回、開発した「3Q-Wall」の特長は次のとおりです。
■詳しくはこちら >>「3Q-Wall工法研究会」 以上 |
■この件に関するお問い合わせ先 大林組 東京本社 広報室企画課 東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟 TEL 03-5769-1014 |
簡易、短工期、居ながらにして耐震補強を実現
プレキャストブロックを用いた耐震補強工法「3Q-Wall」を開発・実用化
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プレスリリース