省エネ効果がすぐ見える「省エネリニューアル総合評価システム」を開発

リニューアル時に、環境保全性と経済性に最適な省エネを提案します

プレスリリース

大林組は、ストック重視の時代ニーズを踏まえ、リニューアル時に、建築及び建築設備に関わる各種省エネ対策を、環境保全性と経済性において最適な条件で提案することができる省エネリニューアル総合評価システム「リニューアル対応エコナビ」を開発しました。
弊社は1998年12月に、主に新築建物を対象とした省エネビル総合評価システム「エコナビ(※1)」を開発しておりますが、今回開発した「リニューアル対応エコナビ」は、特に既存建物のリニューアルにおいて、環境保全性と経済性に優れた省エネを提案するための機能を強化したものです。

※1 エコナビ:新築ビルの基本計画段階において、環境保全性と経済性の総合的観点から、最適な省エネ手法の組合わせを短時間で決定できるシミュレーションソフト


近年、建物に対する長寿命化、安全性、快適性、環境への配慮、情報化などの資産価値を高めるためのリニューアルが求められています。また、改正省エネルギー法(平成10年6月改正、平成11年4月施行)への対応や経費削減などの必要性から、環境に配慮しつつ建物を効率的に管理運用したいという企業や自治体のニーズが高まっています。
これらのニーズを満たし機能的で快適かつ経済的なリニューアルを行うためには、工事にかかる費用だけでなく、その後の運用維持管理から解体・撤去にいたるまでの建物の生涯にかかる総費用LCC(ライフサイクルコスト)を検討する必要があります。

大林組は、最適な省エネビルの具体的提案に活用してきた「エコナビ」で蓄積されたノウハウと実績をベースに、過去のリニューアルにおいて導入された省エネ手法のコスト等を実績データとしてデータベース化し、リニューアル時でも、短時間で最適な省エネ手法やその組合わせによる省エネ提案を行うことができるシステムを開発しました。
既存建物のエネルギー消費量をベースとして、リニューアル計画に合わせた最適な省エネ手法やその組合わせによる、経済性に優れた省エネ提案を行います。

今回開発した「リニューアル対応エコナビ」の特長は次のとおりです。
  1. 最適な省エネ手法の組合わせが可能
    既存建物のエネルギー消費量や消費パターンを分析し、その上でリニューアル計画に合わせたさまざまな省エネ手法やその組合わせに対する効果をシミュレーションします。操作性が高くシミュレーション結果も短時間で得られるため種々の組合わせによる効果確認を繰り返し行うことができ、最適な省エネ手法の組合わせを具体的に提案できます。

  2. 実績に基づいた高精度な省エネ効果予測が可能
    リニューアルにおける多数の省エネ手法の導入実績に基づき、定量的に効果を把握した省エネ手法を提案するので、改修後の実績に近い、定量的な効果予測を提示することができます。

  3. 評価の結果を分かり易くビジュアルに表現します
    イニシアルコストの増減に対して、エネルギーコストまたはLCCO2(ライフサイクルCO2)に関して削減効率の高い省エネルギー手法から順に並べたベクトル図で表現するため、評価結果が分かりやすくなっています。

  4. ナビゲータ機能により入力操作が簡単
    省エネ手法入力ナビゲータ機能が付いているので、簡単に操作ができます。イントラネットに掲示し大林組の社員の誰でもがダウンロードして常時利用することが可能です。

大林組は、今後、リニューアル時に、「リニューアル対応エコナビ」を積極的に活用し、顧客のニーズに合わせながら、環境保全性と経済性を両立させる最適な省エネ提案を行っていきます。

以上


■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室企画課
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