補修跡が残らず、美観を損ねないひび割れ補修工法を開発

新開発の注入材「エポウェット」を用いた低圧注入工法

プレスリリース

大林組は、外壁コンクリートのひび割れ補修において、大林組が新開発した注入材「エポウェット」を用い、従来と同等の価格で、補修跡が残らず、美観を損ねない注入工法を開発しました。

ひび割れ補修は、ひび割れ部をシール材で覆い、20~30cmピッチに設けた注入口から接着性の高いエポキシ樹脂などの材料を注入し、補修するのが一般的です。なかでも多く用いられているエポキシ樹脂(有機溶剤に溶けるタイプ)は、シールから注入材が洩れ出すとなかなか拭き取れずに補修跡が汚れたようになってしまったり、また、注入材が洩れないようにシールを強固にするとシールの跡が残るなどの欠点がありました。

大林組が開発したひび割れ補修工法は、新開発の特殊な水可溶性のエポキシ樹脂「エポウェット」と剥離性のシール材(注入後、翌日に剥がすことが出来るひび割れ補修用の仮シール材)を用いて低圧注入するシステムです。この工法は高い充填性によりひび割れ末端のすみずみまで確実に補修することができ、かつ補修跡が残らず美観を損なわない工法です。
「エポウェット」はエポキシ樹脂本来の強度特性を保持しつつ、水できれいに拭き取ることができるのが特長です。この度、(株)セブンケミカル(本社:東京都新宿区、社長:島袋省三)より販売を開始しました。価格は従来のエポキシ樹脂とほぼ同等で、既に多くの施工実績から高い施工性、優れた品質と性能が確認されています。

今回、開発した補修工法と販売を開始した「エポウェット」の特長は次のとおりです。
  1. 補修跡が残らず、美観を損ねません
    注入材「エポウェット」は注入後、硬化するまでは水に溶けるため、万一、注入中に漏れたとしても水で拭取ることができ、美観を損ないません。剥離性のシール材と組み合わせることで、補修跡が残らず、美観を損ねません。

  2. 末端まで確実な補修ができます
    水可溶性のエポキシ樹脂タイプの「エポウェット」は流動性が良く、低圧注入により末端まで確実な充填が可能なので、確実に補修が行えます。

  3. 施工性が高い工法です
    エポキシ樹脂本来の高い接着力を有している上、水可溶性のためコンクリートのひび割れ部が湿っていても作業ができるなど優れた品質、高い施工性を確保しました。「エポウェット」の価格は従来の注入材と同等で、取り扱いも簡単です。

  4. 環境に優しい工法です
    注入材特有の刺激臭がほとんどなく、手がかぶれるようなことも少なく、環境に優しい工法です。

今後、大林組では同工法をひび割れ補修の主要工法の一つとして積極的に採用、提案していきます。

●販売元:(株)セブンケミカル
住所 新宿区西新宿7丁目15番10号
TEL 03-3366-2616

以上

■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室企画課
東京都港区港南2-15-2  品川インターシティB棟
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