大林組は、企業や自治体が保有する建物について、建設業で蓄積した豊富なノウハウを生かし、省エネルギー診断、計画を核とした省エネルギーに関する総合コンサルタント業務を行う新会社「(株)オーク・エルシーイー」を設立します。建物のストックが年々増加するわが国において、省エネルギー・省資源型社会の実現に貢献するため、建設業で蓄積した豊富な技術とノウハウを生かし、平成13年4月2日から事業を開始します。 環境に対する社会的ニーズがさらに高まる中で、改正省エネルギー法(平成10年6月改正、平成11年4月施行)への対応や経費削減などの必要性から、環境に配慮しつつ建物を効率的に所有したいという企業や自治体のニーズが高まっています。 地球温暖化防止京都会議で日本が公約した1990年比6%のCO2量削減(2012年までに)は、今後の経済成長率から予測すると、既存施設において約20%の省エネ目標となり、あらたにエネルギー管理指定を受けた中規模以上の工場または事業所は今後5年間で5%の省エネを求められています。 建物のストック量が年々増大している建設マーケットや今後の規制強化、環境への社会的ニーズの高まりを背景に、ESCO事業の市場規模が潜在的に2兆4750億円との試算もあり、建物の省エネ市場は、大きな市場が見込まれています。
大林組は、省エネニーズの高まりに合わせて、平成12年1月、社内横断的な組織として省エネルギーコンサルティング業務を専門に行うLCE(Life Cycle Eco)チームを発足し、省エネ診断、計画提案などの業務を行ってきましたが、企業や自治体の改正省エネ法対応や経費削減ニーズや有償による診断業務への認識も定着しつつあることなどから、今後の大幅な市場拡大を見込み、大林グループのフィービジネスによる新たな収益源として、新会社を設立することといたしました。既に受注した23件の実績で蓄積したノウハウを生かして、既設建物の省エネルギー診断や計画提案業務を中心としたコンサルティング業務を行います。 実質的に診断や提案を行う社員には、社内より技術系社員を公募し、大林組における組織活性化と合わせて、積極的な社員の登用を考えています。 新会社では、既存建物に関して、建設業で蓄積した豊富な技術とノウハウを生かし、顧客のニーズに合わせた最適な省エネコンサルティングサービスを提供します。省エネに特化した会社は、ゼネコンとしては初めてで、建物と設備について豊富かつ総合的な知識と経験を有するゼネコンの優位性を生かした省エネ診断と省エネ改修計画の提案を行います。また、将来、市場の拡大が見込まれているESCO事業に関しても、包括的なサービスの提供を目指します。 今後、新会社では、大林組と省エネやリニューアルに関する技術などの情報を共有化することでゼネコンの優位性を保ちつつ、積極的に営業展開を行います。3年後に黒字転換、1億数千万円の売上げを目指します。
以上
|
||||||||||||
■この件に関するお問い合わせ先 |
建物の省エネルギーに関するコンサルタント業務を行う、新会社「株式会社オーク・エルシーイー」を設立します
-
プレスリリース