「造成地での省燃費運転法」を確立、 建設工事のあらゆる段階でトラックから排出されるCO2を削減します −建設段階で排出されるCO2削減のために− 造成地でのダンプトラック走行実験を実施 |
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(株)大林組は、これまで「省燃費運転法」の効果がほとんど 期待できないとされていた、 一般道路とは走行条件が異なる造成中の工事現場において省燃費走行実験を実施し、 「省燃費運転法」の新たなポイントとその効果を確認しました。 一般的に、舗装された道路(一般道路)におけるトラックの走行においては、 大林組がこれまで東京、大阪、名古屋地区で実体験研修会を重ねてきた 「省燃費運転法」が大変効果があるとされており、過去の研修会において、その効果を確認しています。 しかし、一般道路とは走行条件が異なる造成地等では、波状運転や低速度運転を強いられ、 「省燃費運転法」で最も効果が期待できる、シフトアップ時のエンジン回転数の低減、 高速段の多用、一定速度運転などに限度があることから、「省燃費運転法」の効果はほとんど期待できず、 省燃費運転の対象外とされてきました。 実験では、従来の「省燃費運転法」が造成地を走行する ダンプトラックのCO2削減にどれくらい効果があるかということを 「省燃費運転法」のポイント毎に可能な範囲で検証し、 また、新たに効果があると思われるポイントを見出すことを目的としました。 今回の実験では、平均で約14%の燃料削減率を確認しました。 この検証実験の結果から、造成地等の建設現場内を走行する ダンプトラックの運転者を対象とした省燃費運転研修会を実施し、 研修後の日々の行動に「造成地での省燃費運転法」を取り入れ、 今回見出したポイントを指導、励行することで、 建設現場内でのダンプトラックの燃料消費率の向上及び CO2排出量の削減が可能であることを確認しました。 今年度末から来年度にかけて研修を実施する予定の造成現場等を 走行するダンプトラックの運転者150名が 「造成地での省燃費運転法」を実施することで、 年間のCO2排出量で最大約820トン、 燃料費で最大約7千4百万円の削減効果が期待できます。 (年間走行距離 6万kmで計算) 大林組では、昨年の12月、本年3、4、6、7月に それぞれ大林組の東京機械工場、大阪機械工場、大阪機材センター、 名古屋機械工場・機材センター、東京機材センター及び神戸機材センターにおいて、 いすゞ自動車株式会社、三菱自動車工業(株)の支援を受けて 一般道路での実体験研修会を実施し好結果を得ました。 これらの「省燃費運転法」の普及により、大林組では 全ての建設段階でトラック(トラック、ダンプトラック)から 排出されるCO2の削減を目指します。
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■この件に関するお問い合わせ先 大林組 東京本社 広報室企画課 TEL 03-5769-1014 東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟 |