大林組プロジェクトチームによる横須賀造船所の想定復元と考察 | |
横須賀造船所初期の想定復元と考察を行いまし た。 大林組は、建設という営みの文化性をひろく紹介するため、1978年にPR誌『季刊 大林』を創刊し、毎回、社内に編成した第一線の建設技術者たちのプロジェクトチームに より、わたしたち人間が、かつて何を建設してきたかをたどり、そして未来に何を建設で きるのかを探り続けてきました。 今回発刊した47「造船所」では、横須賀造船所の第1~3号ドック建設当時のすばら しい姿を誌上に復元し、さらに一大工場群としてのかつての横須賀造船所の生産と運用の 内容を概観してみました。横須賀造船所は幕末の財政逼迫の中着工し、当初は横須賀製鉄 所と呼ばれ、造船、造機、修船の3部門からなっていました。最古の1号ドックが1871年 (明治4年)に完成、続いて第3号ドックが1874年(明治7年)に竣工、さらに当時 東洋一といわれた第2号ドックが1884年(明治17年)に完成し、その後130余年、 今なお米軍横須賀基地の中に現役として使用されています。 大林組プロジェクトチームでは、横須賀市自然・人物博物館ならびに米軍横須賀基地の多 大な協力のもと、日本の近代化の幕開けを告げる一大工業施設であった当時の横須賀造船 所を想定復元し、建築・土木・製鋼・機械などの生産施設としてだけでなく運営管理やそ の養成学校、語学教育などにわたる総合施設でもあった当時の姿を考察しています。
横須賀造船所の想定復元図
1867年に着工し1871年最初に竣工した後、
大林組では、今後も『季刊大林』を発刊し、歴史的建造物の誌上復元や未来プロジェクト の設計提案について挑戦していきます。
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