盲導犬パピープロジェクトのナッシュ、二次評価試験へ

サステナビリティ

大林組がPFI事業として整備・運営に携わっている刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」では、財団法人日本盲導犬協会や法務省矯正局と協働で、受刑者が盲導犬候補の子犬を育てる「島根あさひ盲導犬パピープロジェクト」に取り組んでいます。受刑者が地域ボランティアとともに子犬を飼育することで、役に立つ喜びや達成する喜びを感じ、社会復帰につなげることを目的としたプロジェクトです。

9月6日、島根のプロジェクトを初めて修了した3頭のうち「ナッシュ」が、今年6月の一次評価試験に続き、横浜市内で二次評価試験に臨みました。今回の試験では、普段あまり接していない訓練士と市街地を歩き、曲がり角や段差、障害物などを判断しながら適切に導くことが求められました。

子犬の頃から愛情を注がれて育ったナッシュは、人を待つことができるという長所を伸ばしながら、日々成長しているそうです。ナッシュの担当訓練士は、「全国で不足している盲導犬をしっかりと育て、盲導犬の大切さが多くの人に理解されるよう、努力を続けていきます」と話していました。

島根あさひ盲導犬パピープロジェクトでは、今後も受刑者の社会復帰を促進するとともに、1頭でも多くの盲導犬を世に送り出すことをめざして一歩ずつ進んでまいります。

盲導犬をめざして、ナッシュが二次評価試験へ

駅周辺の約10分のコースを歩き、横断歩道や段差などをパートナーに伝えながら安全に導いていました