「建築技術展」を開催し、新建築「大林組設計部」を発刊

大林組の設計思想を世に問う2つの企画

プレスリリース

(株)大林組(本社:東京都港区、社長:向笠愼二)は、本社のあるインターシティB棟3階の展示コーナーにおいて企画展示(3月から1年間)として「建築技術展」を開催します。また、時を同じくして株式会社新建築社より雑誌「新建築」の2001年3月臨時増刊として「大林組設計部/オープンネットワークの技術とデザイン」と題した大林組の特集号が発刊されます。

大林組は、日本を代表するゼネコンとして他のゼネコンに先駆け、明治38年(1905年)という大林組の創世記から設計に対する深い関心を持ち、設計部門としての体制を確立しました。社会に対して、願客に対して常に最適なものを提供することを自らの主体性と捕らえ、技術研究所などの社内組織はもとより、必要に応じて国内外の建築家や設計組織など、さまざまな個人や組織とコラボレ―トすることで数多くのレベルの高い作品を生み出してきました。設計施工により多くの作品を生み出してきた大林組の技術と設計思想を読み取っていただくことを目的として2つの企画が生まれました。

インターシティB棟3階の展示コーナーでは、「特続可能な建築空間の実現に向けて」というコンセプトにより、「快適性の追求」と同時に「環境との共生」が求められている現代社会において、建築の省エネ化と長寿命化を実現するために、快適環境実現のための技術にスポットをあててわかりやすく展示しています。

展示の内容は、次のとおりです。

  1. 技術の系統図のエリア(導入部)

    現代の建築技術について、その進化の系統を原点にまで溯って明らかにするとともに、大林組保有技術の全体像を表現します。

  2. 要素技術の展示エリア(技術の森)

    持続可能な建築の実現を支える技術として、快適性追求と環境配慮の技術をパネルと液晶モニター等により、ランダムアクセス可能な配置で、展示しています。

  3. 近未来デザインのエリア

    導入部と技術の森で紹介した技術を適用して「持続可能な建築空間」の実現を目指した大林組の設計部の取組みを実例として現在進行中の7つのプロジェクトを紹介しています。
      ・電通新社屋
      ・キヤノン本社棟
      ・(仮称)太陽生命新本社ビル
      ・(仮称)キヤノン販売品川本社ビル
      ・神戸ウィングスタジアム
      ・(仮称)難波再開発A-1地区建設工事
      ・栄公園地区(広島ゾーン)新築工事

また、雑誌「新建築」2001年3月臨時増刊号「大林組設計部/オープンネットワークの技術とデザイン」では、現在進行中の7つのプロジェクト(上記)と過去10年間の主な作品、設計思想、多岐にわたる技術の蓄積を紹介しています。そして、これらを通じて、21世紀に向けた設計組織のありかたのひとつとして、高度専門化したスペシャリストとマネジメントに長けたゼネラリストによる、外に開かれたネットワークをもつ、フラットな自律分散型の知識創造グループが、レベルの高い作品を実現するという姿を提言しています。

大林組では、今後も企画展示コーナーやさまざまなメディアを通じて積極的に情報発言を行っていきます。


以上