礎の時代

1903年(明治36年)

第5回内国勧業博覧会(会場全景)

第5回内国勧業博覧会(会場全景)

この年

3月、大阪で第5回内国勧業博覧会が開催された。海外からも13カ国が参加、蒸気自動車や冷蔵庫など近代的な技術が所狭しと並び、入場者は530万人にのぼった。大林組が15カ月間の突貫工事で完成させた会場は20棟あまりの展示館が軒を連ね、地上45mの望遠楼「大林高塔」には長蛇の列ができたという。大阪では初めてのエレベーター付き高層建築で、会場跡地に建設された「通天閣」のモデルとなった。

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  • 第5回内国勧業博覧会(会場全景)
  • 第5回内国勧業博覧会(ウォーターシュート)
  • 第5回内国勧業博覧会(大林高塔)
  • 第5回内国勧業博覧会(建設中の大林高塔)

1903年の大林組

4月
第5回内国勧業博覧会諸施設竣工

社会の出来事

3月
第5回内国勧業博覧会開催(大阪)
6月
東京・日比谷にヨーロッパの公園をモデルにした日比谷公園が開園
10月
メジャーリーグの第1回ワールドシリーズが開幕
12月
ライト兄弟が動力有人飛行に成功
12月
東京・日本橋のビル火災に、ドイツ製の18mはしご車が初出動

建設業界の動き

7月
わが国最初の鉄筋コンクリート橋が琵琶湖疏水路に完成
8月
東京電車鉄道、新橋−品川間で路面電車開業
9月
大阪に市街電車開通