礎の時代

1896年(明治29年)

朝日紡績株式会社能美島工場

朝日紡績株式会社能美島工場

この年

最初の近代オリンピックである第1回五輪がアテネで開催される。参加国は14ヵ国、参加者は245人、8競技43種目で競われた。マラソンでは開催国ギリシャのスピリドン・ルイスが優勝し、国民を熱狂させた。一方わが国では、大阪などの紡績業がめざましい発展を遂げていた。紡績工場で働く工女の制服は人気の的だったという。

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  • 朝日紡績株式会社能美島工場
  • 大和紡績高田工場

1896年の大林組

4月
讃岐鉄道延長線第1区受注
5月
朝日紡績能美島工場受注(翌年6月竣工)
5月
大和紡績高田工場受注(翌年6月竣工)
5月
日本刷子工場受注
6月
近江麻糸紡織工場受注
7月
尼ヶ崎紡績工場受注
7月
日本絹糸紡績工場受注
12月
近江銀行受注

社会の出来事

3月
東海道線大阪−神戸間の全線複線化が完成
4月
第1回五輪がギリシャのアテネで開催される
アメリカでフォードの1号車が完成
高島屋が座売式を陳列式に改める
大阪・中之島でビアガーデンの前身のスタイル登場。アサヒビールが営業

建設業界の動き

2月
日本銀行本店竣工。設計は辰野金吾、日本最初のエレベーター設置
4月
民法第3篇公布(請負契約を規程、1898年施行)
4月
河川法公布
4月
逓信省鉄道局に建設部設置