季刊大林No.49

「アカデメイア」

紀元前4世紀、古代ギリシャの都市国家アテナイ(アテネ)に、ひとつの学校が誕生した。創設者は哲学者プラトンである。「アカデメイア」と呼ばれたこの学校は、盛衰を繰り返しつつも、以後900年の長きにわたって西洋哲学の象徴的地位を占め、哲学ばかりでなく数学や科学などの知の源泉として、あるいは全般におよぶものとしての役割を、歴史に刻んできた。
一方でその建築的側面は、日本はもちろん海外でもほとんど知られていない。「アカデミー」の語源ともなった学校アカデメイアを構想復元することにより、あらためて「知」の始源の“場”の再確認を試みる。
(2002年発行)

OBAYASHI IDEA

プラトンの創設した哲学の学校『アカデメイア』の想定復元

復元:大林組プロジェクトチーム
監修:青柳正規(東京大学大学院教授)

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プラトンの学園 アカデメイア

廣川洋一

対談 「知」の未来学 哲学の可能性をめぐって

小松左京(作家)×東浩紀(日本学術振興会特別研究員)

美術に見るギリシアの教育

水田徹

哲学事始め

「アカデメイア」の文献36