季刊大林No.48

「メタボリズム」

「新陳代謝」を意味するメタボリズムは、1960年代に、7名の建築家やデザイナーたちによって掲げられた理念だ。デザインや技術を、人間の生命力の延長上にとらえようとするもので、国際的にも通用する日本発の思想として立ち上げられた。当時、海外の建築家達から大きな反響をよび、その思想は現在もなおよく知られている。
世界人口60億人の半分が都市に居住するとされる現在、メタボリズムの理念はこれからの建築や都市を救う一手法だと考え、新陳代謝することを、きたるべき「循環型社会」を構成する鍵の一つと考えることで、ここに「メタボリズム/2001」と題し、21世紀都市への提案を特集した。
(2001年発行)

メタボリズム1960-2001 ―21世紀への実験

川添登

メタボリ2001

菊竹清訓

OBAYASHI IDEA

メタボリズムによる未来都市への挑戦
「プラグイン・シティ21」建設構想

構想:大林組プロジェクトチーム 監修:菊竹清訓、川添登

全編を読む

メタボリストの軌跡 人間と機械と

大高正人

インフラとインフィルのメタボリズム

菊竹清訓

メタボリズム/1960 ―群造形の軌跡

槇文彦

from Metabolic Furniture to Dwelling City Metabolism:
道具寺をかこむ道具村のコミュニティの構想

榮久庵憲司

メタボリズム

粟津潔

カザフスタン新首都計画とその思想:メタボリズムと共生

黒川紀章

メタボリズムの時代

「メタボリズム」の文献87