季刊大林No.42

「縄文」

最近の考古学の発掘結果は、かつての歴史常識を次々に、文字通り木っ端微塵に打ち砕きつつあるように見える。その意味で、歴史を学ぶことは、今、極めて知的でかつ興奮させられる事態といえよう。
それを今、目の当たりにしてくれるのが話題を集めている青森の縄文遺跡「三内丸山(さんないまるやま)」である。現在も発掘調査が進むここでは、従来の縄文観を覆す規模の大型の建物や定住を思わせる大規模な集落が見つかり、連日のようにマスコミを賑わせている。
今回、OBAYASHI IDEAでは、その発掘結果を元に、小山修三国立民族学博物館教授の監修を得て、現代の建設エンジニアリング面から検討を加え、建設技術者だからこそ見えた“縄文都市の復元”を果敢に試みてみた。
(1996年発行)

縄文のモニュメント

小山修三

縄文の巨大集落三内丸山遺跡

岡田康博

OBAYASHI IDEA

縄文時代の巨大集落『三内丸山』の想定復元

監修:小山修三
復元:大林組プロジェクトチーム

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五千年が見上げている!三内丸山遺跡の世界的意味

森本哲郎

巨木文化

川添登

縄文マップ 縄文観を変えた遺跡

グラビア:縄文-木と水の技術

「縄文」の文献131