季刊大林No.15
「氷河」
氷河は、地球上に残るもっとも雄大な自然の一つである。300万年の人類の歴史と共に消長を繰り返してきたが、学問として研究が加えられるようになったのはわずか200年前からにすぎない。この盛夏のさ中、一刻の涼をかねてそんな大自然のドラマに触れてもらおうと、壮大な氷をお贈りすることとした。
OBAYASHI IDEAでは名古屋大学水圏科研究所の樋口所長が実験氷河学の立場から提唱されている「人口氷河構想」を軸に、土木工学側面から人口氷河建設へのアプローチを試みた。
なお、今号の表紙は写真家・高橋曻氏がアラスカ・大コロンビア氷河が海に落ち込む外縁部を海上から撮影したものである。
(1983年発行)
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OBAYASHI IDEA
「人工氷河」建設構想
構想:大林組プロジェクトチーム
監修:樋口敬二(名古屋大学水圏科学研究所所長) - 全編を読む
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氷河あれこれ
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氷室から冷蔵庫まで
加藤秀俊
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対談「氷河時代と人類」
今西錦司(京都大学名誉教授)×吉良竜夫(滋賀県琵琶湖研究所所長)
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氷河を行く
濱谷浩
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グラビア:「Glacier」
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氷河に憑かれた人々 氷河説の変遷
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「氷河」の文献80