季刊大林No.33

「火星」

火星。この赤く輝く惑星は、古代から地球人の心をどれほど強くとらえてきたことだろう。「燃える星」といわれ、「戦いの星」として象徴的に語られてきたのは、すべては幻惑的な赤い大地のせいだが、この赤さが、火星の大気に宿る酸素が土に含まれる大量の鉄分を酸化させた結果だと分かったのは、科学探査の時代にはいってからのことである。そして現在、NASAをはじめとする各機関は、20年以内に火星に最初の人間を送るシナリオを描いている。
そこで今回は、この火星にスポットライトをあて特集を組むことにした。OBAYASHI IDEAでは、人類が初めて宇宙へと進出したスプートニクの飛行から100年後の2057年を想定し、火星定住の姿を描いてみた。
(1990年発行)

MAP OF MARS

OBAYASHI IDEA

『マース・ハビテーション1』構想
スペース・プロジェクト「火星居住計画」への挑戦

構想:大林組プロジェクトチーム

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2101年(火星元年) 火星連邦の或る中学校での歴史の授業テキスト

大林組プロジェクトチーム

火星探査

クリストファー・P・マッケイ(NASA研究員) 訳:小尾信彌(放送大学副学長)

対談「火星へ」

松井孝典(東京大学理学部助手)×小松左京(作家)

火星SFの系譜 SF作家は火星を、どう描いてきたか

横田順彌

火星大紀行

画:岩崎賀都彰

「火星」の文献18